勉強にセンスや才能はいらない。
3日坊主はもう卒業!続ける技術
●はじめに●
「継続は力なり」という言葉があるように、何かを習得するためには、絶対に継続が必要がある。
でも実際、「続けること」はものすごく難しい。逆に、一度始めたことをしっかり続けることができれば、成績アップに繋がってくるはずだ。ここではみんなが苦手とする継続の話をしていく。
これを読めば「継続するためには、具体的にどうすればいいか」がわかる!
1.継続するために必要な「3つ」のこと
継続するために大切な心得は、非常にシンプル。
「めんどくさいを無くして、モチベーションをキープし続けること」
これに尽きる。それを実践するために必要なことは3つあるんだ。
① めんどくさいを無くす
② 常に「何のためにやっているか」の目的意識を持つこと
③ 成果が目に見える形でわかること
1つ1つ説明をしていこう。
めんどくさいを無くす!
1.「めんどくさい」が続けられない原因になる
みんなも一度は続けられなかった経験を持っているだろう。その原因はおそらくめんどくさくなったから。
”初めのうちは、モチベーションが高いからそう思わなかった。でも時間が経つとモチベーションが下がり、めんどくさいことが目立ってきてしまう"
そして結局続けることをやめてしまう。こういう流れが多いと思う。
2.「めんどくさい」が行動を変えてしまう!
行動経済学者ソマンとチーマの研究によると、1つ1つが個装されたお菓子と、1つ1つがむき出しになったお菓子では、むき出しになったお菓子の方が、「4倍も早く消費される」という研究結果を出した。 ここから「人間の本質」が見えてくる。
『人間は無意識のうちに、行動数が少ないものを選択する』
ということである。「お菓子の袋を開ける」たったそれだけの簡単な動作で、無意識のうちに「めんどくさい」と感じてしまっているんだ。そして、その行動を避けてしまう。怖いのは「無意識」ということだね。
先ほどの実験では、無意識のうちにお菓子を消費する速さが変わっていた。
これは、勉強にも言えるんじゃないかな???勉強でめんどくさいを無くす方法の1つは「行動数」を少なくすること。これが鉄則なんだ。
3.「めんどくさい」を圧倒的に減らす方法
「毎日、参考書の問題を4問解く」と決めた場合、机に向かって、実際に解きはじめるまでの行動を順に考えてみる。
・行動1:机の前に座り、机のライトを付ける
・行動2:散らかっている本などを片付ける
・行動3:筆箱を取り出し、ペンを取り出す。
・行動4:ノートや計算用紙を準備する
・行動5:今日やる内容を考える
・行動6:扱う単元のページを開く
・行動7:問題を解く
意外と行動数が多いよね??これでは、問題を解くことが面倒くさくなる。
では、ここから行動数を減らす方法を考えていこう。
❶机の上はキレイにしておく
理由:机の上が汚いと「掃除するという行動」が増えるからダメ。
❷シャーペン・計算用紙・ノートは机の上に置いておく
理由:カバンや引き出しから探す・取り出すという 行動が無くせる。
❸次の日にやるページに付箋を貼っておく
理由:参考書を見た瞬間に問題に取り組めるから行動数が減る。
これらで行動数は減らせる。
<改善後>
行動1 机の前に座りペンを取る。
行動2 付箋の位置をめくる
行動3 問題を解き始める
たった3つの行動で作業が始められる。これなら、面倒くさがり屋さんでもできると思う。
つまり、何かを続けたい場合は、行動数を徹底して減らすようにする。逆に、何かを辞めたい時は行動数をできる限り多くする。これを意識して、勉強をめんどくさく無いものにしていこう!!
常に「何のためにやっているか」の目的意識を持つこと
何のためにやっているかわからないものほど、退屈なことはない。
例えば学校の課題。多くの人が「課題を期日までに提出すること」が目的になっているじゃないかな?
だから、生徒の話を聞いていると
「明日までの課題だから、今日の夜中やらないといけない!」みたいな会話が続出する。
本当の目的は全く違うはずだ!本当の目的は「大学受験に必要な知識を自分のモノにすること」である。
この目的意識を忘れてしまうと、モチベーションが一気に下がり、継続できなくなる。
やっていることの本当の目的を理解し、常に頭に入れておくことが大切なんだ。
例えば、「数学の参考書を解きなさい」と言われたときに、みんなは目的意識を持って取り組めるだろうか?ただガムシャラに言われた通り解く??それでは続けることは難しいだろう!
そもそも、参考書を解く目的はこんな感じだ。
________________________________________
「入試数学で必要な知識は、すべて参考書の中に入っている。
だから参考書に載っている問題を漏れなく解けるようにすることで、
入試問題を解くための道具を得ることができる。
道具を得ることができれば、それらの道具を組み合わせて解く練習をすれば良い。
そのため、今は早急に参考書の問題を解けるようにすることが大切なんだ。
________________________________________
これを常に頭の中に入れておく。
そうすれば目的が明確だから取り組もうとする気持ちになる!!
つまり、続けることができる。でも、実際にそれらを自分で考えることは難しいだろう。
イーズ守谷校の授業を受けている人には、担当している講師がきちんと伝えるから安心して。
そのほかの人は、必ず「なぜそれをするのか?という目的」を聞くようにしてね。
常に成果が目に見える形でわかること
目的意識を持って勉強ができた後、必要なことはモチベーションの維持である。
つまりは、やる気を無くさないようにする工夫のこと。
そのための方法の1つは「成果を目に見えるようにすること」である。
1.「成果を目に見えるようにする」とは??
例えば、筋トレなら鏡の前に立った時の体型の変化。ダイエットなら体重の変化。陸上ならタイムや飛距離の推移である。
これがあれば、常にモチベーションを維持できて、続けられる。
”続けられる=モチベーションが維持できること”だから、何かを続けたいと思ったら、
モチベーション維持の仕掛けを組み込まないといけない。
そう言われるとものすごく大変そうだけど、ちょっとした工夫だけで、その仕組みは組み込めるから安心してほしい。
具体的な例を挙げていこう。
1.「成果を目に見えるようにする」工夫の紹介
勉強で成果が見えるようにする工夫を2つ紹介しよう。
◆ 「成績」を常に見える所に置いておくこと
◆ 問題のチェックリストを作ること
まずはこの2つを実践してほしい。
「成績」を常に見える所に置いておくこと
「こんなの当たり前じゃん!」と思う人もいるかもしれない!
でも実際、今の自分の成績を正確に言える人は意外と少ないんじゃないかな?
その人は自分の成果をちゃんと把握できていないということになる。自分の現状をわからず、勉強のモチベーションは湧かないよね?
陸上でいうと、自分の正確な記録を知らず練習しているようなもんだ。以下に成績を把握する工夫を書いていく。
(工夫)いつでも見える場所に結果を置いておく
大体の人は、模試の結果が返ってきたら、その場で見てファイルに入れてしまう。それでは、成績がすぐに把握できない。だから、常に自分の見える位置に最新の成績を置いておく必要がある。
成績を置く場所は、スマホのトップ画面でもいい。財布でもいいし、洗面所の鏡でもいい。
そうすれば毎日自然と自分の結果が目に入る。毎日見ることで、自分の成績が正確に把握できるだけでなく、
「前の自分の成績を超えよう!!」
「前回できなかったことは次できるようにしよう!!」
という意識が湧いてきて、モチベーション向上に繋がっていくんだ。
◆問題のチェックリストを作ること
問題集を解いたとき、問題番号に「◯」や「×」をつけるながら勉強している人ほとんどだと思う。
でも実はこれでは、「成果を目に見える形」にできていない。
もっと「一瞬」で、どの問題が解けていて、どの問題が解けていないのかを判断できると良い。
そのための方法が「問題集の達成度表」である。
(1)問題集 達成度表の作り方
1枚の紙に、問題集の問題番号と「達成度」を表にしていくだけ!
以下の実際にイーズ守谷校で、自習用に使っている基礎問題精講のチェックシートだ。
これはパソコンでしっかり作っているけど、みんながやる場合は手書きで十分だ。
(2)達成度表の使い方
問題集を解いて、「できた問題には◯」「解説をチラ見してできたものは△」「解説を読んでもわからなかったら×」を付けていくだけだ。プラスで日付を付けると復習タイミングが把握しやすいのでGOODだ!
こんな感じで問題集の中で「どの問題ができていないのかがすぐにわかるように」しておこう。
そうすれば、復習をするときも、△と×の問題を中心に繰り返し解いていけば良い。
そしてすべて◯になればその問題集はおしまいである。
勉強の基本は「できなかった問題を解けるようにすること」
これが明確になっていないと効果も薄いし、「苦手の穴」が開きっぱなしになってしまう。
「今自分ができていない問題が一瞬でわかる」
これが最も大切なことなんだ。
<まとめ>「三日坊主を卒業する方法」
1:行動数を減らして「めんどくさい」を無くすこと
2:やっていることの目的を意識すること
・やらされているだけの勉強は辞める
・「やる目的」を明確にしてから始める。
3:勉強の成果を目に見える形にすること
・成績が常に見える状態にする。
・できない問題を一瞬で把握できる状態にする(問題集達成度表)
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